| 海洋土木のフロンティア(土木学会誌 Nov.2022) |
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2026.7.2 |
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本特集では、港湾整備、海洋エネルギー、海洋環境の三つの分野のフロンティアに焦点を当てている。 海洋整備では、プロローグとして、高知工科大学名誉教授の岡村甫氏、同じく高知工科大学学長の磯部雅彦氏の対談形式で、明治時代に独自の波圧理論の研究や耐海水コンクリートの開発によって小樽築港を完成させ、近代港湾建設の礎を築いた廣井勇の功績を振り返っている。 廣井は札幌農学校の出身で、渡米し陸軍工兵隊に入り橋や水路の建設にあたり、橋梁の専門書「Plate Girder Construction」を執筆し、米国で高く評価された。廣井は渡米後、ドイツ留学を経て、札幌農学校の新設工学科の教授に就く傍ら道庁の技師を兼務して小樽築港の建設にあたった。廣井の波圧式は現場をよく観察した結果を生かしており、しかもその理論は時期を追って進化した。とかく水中養生の100年強度確認用のコンクリート供試体で知られる廣井であるが、外国人技師の野蒜築港の失敗があった時代に、波圧式を定めて日本の港湾建設の道を開いたフロンティア精神に基づく功績が強調された。 また、別の座談会で国際情勢と脱炭素社会で変わる港湾・海洋開発について概説されている。 海洋エネルギーでは大規模洋上発電の研究や建設にあたる技術者が特集され、秋田・能代沖での大規模洋上風力発電33基の建設工事状況が紹介された。 2022年、小笠原諸島の海底火山噴火による大量の軽石漂着対策やトンガ沖の海底火山による津波被害への取り組みに触れ、さらに海域のマングローブや湿地、藻場、浅海の砂泥によるCO2吸収技術(ブルーカーボン)の研究と今後の削減目標(陸域の植物による削減と同等量;2050年に5,000万トン/年)について解説している。 他に消波ブロックのコンクリート製造や大型海洋作業船稼働に伴うCO2排出量の削減対策についても言及している。 |
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| 広井 勇(札幌農学校-渡米-小樽築港) |
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2026.7.2 |
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【小樽築港とコンクリート・テストピース】 ![]() 【広井の式】砕波圧の算定式 平面に衝突する噴流の動圧モデルによる広井の式が,1919年に提案され,わが国の混成防波堤の直立堤に作用する砕波圧の算定式として,今日まで使用されてきた。広井の式の大きな特徴は,波圧を直接波高に結びつけたこと,直立堤前面に与えられる波圧強度が一様に分布するとしたことである。 (服部昌太郎著 海岸工学,土木系大学講義シリーズ13,コロナ社) ![]() ![]() |
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