GEOENG 地質学と建設コンサルタント(理学と工学の融合へ)


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地球の諸問題



【主に地球環境、防災に関する諸問題について】
 
 現在、津波のみならず地球の自然・人工環境の変化や各種災害は大型化が懸念されており、今後の地質学、地球科学の果たす役割は次のようなものがあります。これらの諸問題は、日本人にとっても国際社会にとっても重大な課題となっており、工学と理学の融合は特に重要であると考えます。

 1)高レベル放射性廃棄物の地層処分について
 放射性廃棄物の持ち込みに有利な海岸線から20km程度の距離にあり、火山活動、地震活動(活断層)等の大規模災害を受けない地域で、かつ深部花崗岩体(地表下300〜400m)などの堅硬で透水性の極めて低い安定岩盤が存在する所が候補地として考えられます。2017年7月、国は日本列島の沿岸の多くの地域が可能だとするマップを公表しました。福島第一のみならず廃炉計画を要する原子炉があり、日本にとっては緊急な重要課題ではありますが、立地決定にはまだ時間がかかる情勢です。

 2)地球温暖化のメカニズム究明と今後の対策方針の提唱
 エルニーニョ等の海流や極地域の温度変化の研究、ヒマラヤの上昇に伴うモンスーンの形成研究、豪雨・土砂災害の変遷など。地球温暖化の実体の研究と今後の地球規模の対応に関して、理学研究の果たす役割は大きいと思われます。

 3)巨大津波の地史と水理状況の究明,予知と対策
 津波堆積物研究によって、過去の津波の発生した年代と浸水・遡上規模を知り、再来周期を想定する等、津波・海岸工学者との共同でハード及びソフトの両面から対策をとることが重要となっています。

 4)巨大火山噴火の観測と噴火予測
 メガ噴火は特に工学関係者には想像しにくい。時間スケール、被害規模が地震・津波より巨大です。
 火山学者(火山地質学・岩石学)による歴史的な火山噴火・噴火堆積物の研究、及び気象庁や地球物理学者(主要大学の火山観測所)による桜島火山等の第四紀火山の地道な観測や物理探査による火山体、マグマだまり調査が、火山噴火の予測に欠かせません。
 ここ数年の木曽御嶽火山や阿蘇山の水蒸気爆発を機に、国や自治体による噴火避難シェルター設置や、気象庁による噴火警戒レベルの適切な運用(経済活動に優先する入山規制含む)も重要です。


2014.5.17

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