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内陸地震と活断層


日本の内陸地震と活断層
2017.5.20
全国の活断層の再評価について

・地質学雑誌 第119巻第2号(2013年2月)特集 構造地質学と応用地質学の接点

・遠田晋次「内陸地震の長期評価に関する課題と新たな視点」pp105-123;
 兵庫県南部地震以降、日本列島では明瞭な地震断層を伴わないM7前後の内陸型地震が繰り返し発生しており、1923年以降の国内の内陸地震と地震断層の出現率を整理した。この結果、活断層情報に加えて広域地殻変形等を考慮した確率算定が必要であるとした。

海溝型巨大地震と活断層
207.5.20
東北地方太平洋沖地震後の福島−茨城県境地域の地震断層出現について現地調査に基づく考察。

・堤 浩之・遠田晋次「2011年4月11日に発生した福島県浜通りの地震の地震断層と活動履歴」[論説]

 2011年東北地方太平洋沖地震に福島県南部から茨城県にかけての沿岸内陸地域で発生した正断層型の多数の余震活動の傾向、中でも4月11日に発生したMw6.6の内陸地震「福島県浜通りの地震」による地震断層の現地調査結果を掲載した。

 また、トレンチ調査1か所によって、12500〜17000年前の地震活動が判明したが、869年の貞観地震にあたるイベントは確認されなかった。

 この内陸地震は、海溝型超巨大地震によって大きな内陸地震を誘発される活断層(変位地形が不明瞭な推定活断層)があることを示した。

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