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変位データの扱い 


天端沈下および内空水平変位
2022.10.18

 天端沈下、内空水平変位、底版変位の変位を確認する。天端沈下、底版変位は、沈下変位が(−)、隆起が(+)を示す。
 側壁の内空水平変位は、x軸正方向すなわち図の右方向が(+)、x軸負方向すなわち左方向が(−)で表されている。したがって、内空水平変位dは、右側壁の水平変位を凾q、左側壁のそれを凾kとすると、次式で求まる。
 d=凾q−凾k     ・・・・(式-1)
 ここで、dは(−)が短縮、(+)が拡大を表す。

 次に、変位データの取り扱いの例として、土被り95m、側圧係数1.14、変形係数150MPaの葉片状蛇紋岩トンネル(E区分地山、膨張性地山)の再現解析の例を示す。


変形図(変位矢印)と変位取得格子点。 

上段 上半支保工 S3/5,下段 下半支保工・インバート S5/5



格子点の変位データ取得 S5/5の例



施工ステップ毎の天端沈下、内空水平変位グラフ

  

底版変位
2022.10.18

 FEMでは、底版の鉛直変位は、S.L.で隆起が大きく、両端部で小さい。全体的に大きなリバウンドを示す場合があることに注意する必要がある。


底版に着目した変形図(変位矢印)と変位取得格子点。 

上段 上半支保工 S3/5,下段 下半支保工・インバート S5/5



     底版格子点の変位データ取得 S5/5の例


施工ステップ毎の天端沈下、底版隆起変位グラフ


(注)FEM特有の単一剛性モデルでの底版リバウンド量に注意。天端沈下と同等あるいはそれ以上の隆起を示し、実施工の現象より大きい可能性がある。

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