はじめに
近年、増加傾向にある豪雨・火山・地震・津波の災害に強い国土と国民の防災意識形成が必要視されておりますが、この一助を目的に地形・地質学と土木設計技術の融合、すなわち想定外を学問領域とする理学と設計条件を設定して成り立つ工学の融合に関連する情報を公開したいと思います。
今や今後想定される大規模な地震・津波災害や火山噴火、および気候変動(海水準上昇や砂漠化)には、設計条件の引き上げをどこまで行うのか、十分な議論と備えが必要に思われます
。
日本の誇る深海掘削船『ちきゅう』2018年調査テーマ;
「南海トラフ地震発生帯掘削計画」 JAMSTEC.websiteより
地球深部探査船「ちきゅう」JAMSTEC
日本地質学会公式サイト
http://www.geosociety.jp/
土木学会公式サイト
http://www.jsce.or.jp/
【最近記事および予定】
・「はじめに」の下で、「科学的な話題」を、トピックを取り上げて感想を述べることにしました。第一回は、福島原子力発電所のALPS処理水の海洋放出についての記事です。2022.12.31
・「地質学とは?」 地質学雑誌・125周年記念号「構造地質学の最近25年の成果と今後の課題(その1)」(2017年6月号)他から、
上昇するヒマラヤのテクトニクスとアジアモンスーンについて、研究の動向を紹介しました。2022.8.31,詳細追記2023.2.25
「地質学の近代化」で、新第三紀〜第四紀現世のヒマラヤ山脈の応力場における二次元有限要素法でスラストを不連続面要素とした解析例を掲載しました。May,2023.
・「トンネル」 トンネルの設計で、切羽安定のための抗力を出す「Terzaghi-Peckと村山の説」の対数らせんの条件を整理し、初期動径を10mとした標準対数らせんの作成とCADによるこの曲線の拡大縮小による村山の式の図解法を示しました。2022.11.16
「底版隆起と天端沈下に着目した剛性領域の研究考察」の概要を述べました。2022.12.18
膨張性地山トンネルの多重支保設計に用いられる「厚肉円筒理論の応力−変形量関係式、作用土圧及び必要支保耐力の算出式」について考察しました。2023.4.20
・「コンクリート」 鋼及びコンクリートのタブで、簡単な単鉄筋長方形はりに関し、鉄筋コンクリートの条件から導かれる基礎式を解説しました。また、この原理を応用した鋼板接着工法の設計計算問題例の解法を解説しました。2022.11.19
・話題1:
千島海溝を発生源とする巨大地震津波の予測発表について
・話題2:「
津波の対策」に土木学雑誌をもとに中央防災会議や研究者による南海トラフ地震予測と対策の考え方をまとめました。2020.5.7
・話題2-1:
2020年5月GWに連続発生した関東地方のプレート境界地震について
・話題3:
「復興の10年」土木学会誌2021年3月号から概要
・話題3-1:
今村文彦・高橋智幸「津波痕跡調査の果たした役割」
土木学会誌2021年5月号より「津波の対策」に追記します。
・話題3-2:
「復興の10年」その2として、以下を掲載しています。
1)
国交省釜石港湾事務所の当時の所長、工事関係者による3.11の津波被災状況と釜石湾口防波堤の復旧状況について
2)釜石〜陸前高田〜気仙沼の港湾や漁港の復旧状況、および
自立方式フラップゲート式陸閘の設置状況の写真、現地動作確認地元記事
当初公開 2014.5.17
最新更新 2023.4.20