GEOENG 地質学と建設コンサルタント(理学と工学の融合へ)

構造物の保全


構造物点検と補修・補強設計
2014.6.22
 代表的な構造物点検と言えば橋梁点検があげられます。ほかに、河川・海岸施設構造物、農業用水理施設、上下水道、上水道配水施設などがあります。これらの中には建設後40〜50年経過したものがあり、老朽化に対する対策(補修・補強による長寿命化)が重要な課題となっています。

トンネル点検と補修・補強設計
2014.6.22
 主に山岳トンネルを例にとって点検と補修・補強設計につて解説します。トンネル点検の目的は、適切な点検を行い、変状展開図・点検表を作成・整備することです。このデータをもとにして、各箇所の健全度評価および劣化・変状・漏水の機構解析が可能となり、適切な対策工の設計と施工が行われます。

アセットマネジメントあるいは長寿命化計画
2021.6.12
 まず構造物と付帯設備の点検結果に基づき、外力による変状、老朽化による変状、中性化による影響等に分類し、変状・劣化の原因を明らかにします。次いで変状の段階を、低い、中程度、高い、著しい等に区分し(事業者及び構造物種によって異なる)、各々の補修・補強工法、更新方法、建替え・打換え工について工種、機種と概算単価を整理します。
 次に各変状について劣化曲線や更新年を検討し、適用する工種と概算単価を30年〜50年間の積み上げを行い、早期の補修の繰り返し、中程度の劣化状態からの補修、あるいは劣化進行を待って全面的に打ち換える三つほどのシナリオを作り、最も経済的、効率的な維持管理計画案を作成します。この維持計画を管理者が検討後採用または修正し、国に報告して補修・補強・更新を含む維持管理予算を確保します。
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