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最近の日本列島の火山活動


2014御嶽山,2015箱根山
2015.8.20
 2011年の東日本太平洋地震M9以降、日本列島の火山活動が活発化しています。地殻の変動がマグマ発生を刺激していることは間違いないでしょう。
 2014年御嶽山の水蒸気爆発、2015年の箱根火山の小噴火と水蒸気増加による人的被害、経済的被害は火山の怖さをわれわれ日本人に思い知らせています。

2015-2016桜島火山ほか九州の火山
2015.8.20
 2014年11月に家族の転居で訪れた鹿児島市内。一日に二回、三回と上空1000〜2000mの高さに噴煙を上げる桜島をこの目で見て驚きました。市街地から見える火山では日本一活発な火山ということでしょう。
 京都大学の火山観測所が桜島にあり、地道な観測を続けてきました。2015年には山体膨張、火道閉塞が確認され、火口から水蒸気を上げて普段と違った姿を示しています。火口3kmまで避難勧告が発令されました。
 以後(11月上旬現在)、火山活動は小康状態で経過していますが、都市近郊にある火山として予断を許しません。火砕流の発生による被害やかつての島原大変のように多量の火山噴出物が鹿児島湾に突入した場合、津波の発生の可能性も否定できません。

 2016年4月の熊本-大分の地溝帯の内陸地震に引き続き、10月に阿蘇火山が噴火し、九州から四国に及ぶ火山灰を降下させました。火山学会、気象庁は注意を払っています。

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