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津波の防御工


計画津波高
2016.03.04
 100年前後で再来する可能性の高い
津波をL1津波(レベル1つなみ)と呼
びます。また、今回の2011年3月11日
と同程度のマグニチュード9.0クラ
ス、再来間隔1000年程度の巨大地震
で生じる大きな津波をL2津波と呼ん
でいます。
 東日本大震災以降、整備計画の進む東北太平洋沿岸の防潮堤はL1
津波を対象として高さ10m前後の海岸部堤防として設計されていま
す。

【設計津波】H23中央防災会議による方針
1)レベル1津波(頻度の高い津波)
 発生頻度が数十年〜百数十年と想定される津波。
 宮城県では「施設計画上の津波」として設定している。同規模の
津波として、明治三陸地震津波(M8.5,1896年)、チリ地震津波
(M9.5,1960年)等がある。

2)レベル2津波(最大クラスの津波)
 発生頻度が極めて低いが、発生した場合は甚大な被害をもたらす
津波。2011年の東北地方太平洋沖地震津波(M9.0)がこれに分類さ
れる。

 巨大地震は太平洋沿岸の広域な沈下を生じさせ、三陸海岸南部
(宮城県牡鹿半島ほか)では約1m以上の広域沈下となりました。こ
のため満潮時の海水が被災沿岸に容易に浸水を生じる危険な状況が
続きました。国土地理院の基準点高さの再設定などで、震災後7年と
なり隆起現象が確認されています(25cm前後)。

 最近、この沈下戻し量を防潮堤の計画天端高に反映させようとす
る修正設計が一部で行われている状況ですが、広域沈下が地震時の
即時沈下の様相を呈することから、次の大地震(少なくとも明治津
波地震に類似する規模)時に、瞬時の地盤沈下も生じうるため、計
画天端高を修正した防潮堤ではレベル1津波を防御出来ない可能性も
懸念されます。

防潮堤の構造形式
2016.03.04
 砂質土や礫混じり土で作った盛土に、厚さ0.5mのコンクリート(覆式)で法覆工(のりおおいこう)を行う形式を傾斜堤(けいしゃてい)と言います。また、無筋あるいは鉄筋コンクリートの直立する壁あるいは擁壁タイプの防潮堤を直立堤[重力式,胸壁型](ちょくりつてい[じゅうりょくしき,きょうへきがた])と呼びます。
 上記二種の混合形式(海側が重力式直立堤,陸側が傾斜堤)は名称ではやはり直立堤と呼ばれ、津波に対して倒れにくく、引き波にもねばり強い構造となり、現在、特に推奨されている構造です。
 また、海上に計画する場合、直立堤の基礎に捨石マウンドを使う形式は、混成堤と呼ばれます。

 防潮堤設計上の技術マニュアル(震災直後)の例

 bouchyouteishinsai01.pdf

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